サウナー集客力を高める

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今日は 2021年3月5日です。

サウナー集客力を高める

 コロナ禍となった2020年においても、サウナブームは衰えを見せず、温浴業界全体が7割経済で苦戦する中、小規模サウナ施設の中には2019年を上回る集客ペースとなっていたところもありました。

先日のメルマガ第1483号「がんばれ既存店!」(2021年2月27日執筆)でも書きましたが、施設全体の集客レベルは確かに落ちていて、レストランなどは閑散としているのに、なぜかサウナ室だけは満員状態といった施設もあります。

素晴らしい技術を持った熱波師が続々と登場し、自前のサウナハットやサウナマットを持参する新しい習慣も生まれ、数年前とは隔世の感があります。

毎年恒例となった、日本サウナ総研さんによる『日本のサウナ実態調査』の2021年版が今年もサウナの日に合わせて発表されました。
https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M104297/202103041811/_prw_PR1fl_bJwiV15Q.pdf

サンプル数1万人という、温浴業界では貴重な大規模調査なので、毎年発表を楽しみにしているのですが、この調査によれば、2020年にサウナを1回以上利用した人は25,837千人。日本人のほぼ4人に1人はサウナを利用したということです。

ゴルフ場や旅行先の大浴場にあったサウナにちょっと入っただけ、という人も含まれているでしょうし、温泉や岩盤浴あるいはフィットネスが主目的で、サウナはついでに入っただけという人もいますから、日本人の4人に1人がサウナファンというわけではないのですが、それにしても高い水準だと思います。

今回は入浴頻度別に分類した人口集計の推移が出ていたので、ふと思いついて、サウナ利用客数に換算してみました。

計算は、入浴頻度ごとに中間値を年間想定入浴回数とし、それにそれぞれ該当する人口を掛けるという方法。参加人口×利用回数ということです。

例えば「月に15回以上利用している」と回答した人は、平均して月に20回利用していると仮定しています。

この結果を見ると、日頃感じていたことを数値でも確認することができました。

年間サウナ利用客数はヘビーユーザーからライトユーザーまで全部合わせると、2019年の集計と2020年では91%の減少です。緊急事態宣言による全国一斉休業や長期に渡る自粛ムードの中ですから。減少傾向にあるのは当然のことと思います。

しかし、温浴マーケット全体が7割以下にシュリンクしているのに比べると、9割の水準を保っているのですから、施設来館者の中でサウナファンがやたらと目につくようになったのも頷けるというものです。

さらに注目なのは、ヘビーユーザーの動きです。

日本サウナ総研では月に4回以上サウナを利用する人をヘビーユーザーと分類していますが、この分類の客数だけでみると前年比101%と伸びているのです。

また月に15回以上、つまり1日おきかそれ以上のペースで通うスーパーヘビーユーザーというかサウナ中毒の人たちは、さらに顕著な121%という伸び率を示しています。

コロナストレスの解消手段ということなのか、リモートワークで時間が自由になったからなのか、はたまた免疫力アップに勤しんでいるのか…。その理由はそれぞれでしょうが、ヘビーユーザーばかりを相手にしている小規模サウナ施設の集客が昨対を上回ったということは、統計的にも確認できるのです。

この結果を…

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