黎明期と新世代(2)

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そう言えばSPA PLAZAの壁面にもウィスキングのイラストが飾ってあった(2019年3月撮影)

今日は 2021年2月24日です。

黎明期と新世代(2)
 このメルマガではじめてサウナ情報サイト「サウナイキタイ」をご紹介したのは第547号「浴室全部外気浴」(2017年12月2日執筆)。その時からその純粋な本気度に注目していました。

第698号「未来を感じた夜」(2018年6月12日執筆)では、

温浴施設や我々も含めて、事業者側が発信する情報は、どうしても「商売に結びつけようとしてるんでしょ?」という目で見られます。

以前某グルメサイトの情報操作が問題になったことがありましたが、ユーザーが書く口コミサイトであっても広告やクーポンでマネタイズしていることが垣間見えれば、情報の信頼性は揺らいでしまうのです。

その点、サウナイキタイには今のところ何の商売っ気もなく、動機は純粋ですから、その提供する情報は信頼性が高いと見られるでしょう。

また、商売抜きですから、好きなことが言えるという強みもあります。

このメルマガも限定公開なので比較的自由に書いてはいますが、それでも「こんなことを書いたら○○の湯の社長が気を悪くするかも?」などと各方面に気を使いながら書いているのです。そんなしがらみも一切なく、ユーザー視点で自由に情報発信しているわけですから、無敵です。

またこれまでの情報サイトには大抵の場合「評価」という視点があり、★や点数をつけたりするため、施設側からすると何を書かれるのかと一喜一憂してしまうところがありましたが、サウナイキタイには評価がありません。データベースに徹しているところも逆に情報の信頼性を高めていると思います。

この「サウナイキタイ」は、間違いなくもっと発展し、いずれ温浴マーケットに大きな影響力を持つようになるかも知れません。

温浴施設の皆様には、伸びていくもの、ツイているものとぜひ上手につき合って欲しいと思います。

と書きました。最初にご紹介した時から3年以上経過していますが、当時私が予感した以上にサウナイキタイは多くの温浴ファンに支持されるようになり、もはや日本のサウナ文化の発展に欠かせない存在になってくれました。

いま、同様に感じていることがあります。それはアウトドアサウナとウィスキングです。

急速に人気が高まっているアウトドアサウナですが、事故なく安全に楽しむためには、アウドドアライフに関するリテラシーが必要となります。しかし、人が増えて来れば中には無茶をする人やマナーの悪い人が一定数出てくるのが世の常。

迷惑行為への批判が高まったり、万が一人命に関わるような大きな事故が起きれば、必要以上に規制が強化されることになったり、ブームが一気に萎んでしまうことにもつながりかねません。

そんな心配をしていたところ、テントサウナ普及の一翼を担うSauna Camp.さんが率先してテントサウナ安全ガイドライン(ver0.1)をまとめてくれました。
https://saunacamp.net/magazine/safety-guideline1/

現在はご意見公募中という段階ですが、このような形でガイドラインができていけば、事故が起きた時にもテントサウナが問題なのか、ガイドラインを守らなかった人が問題なのかが明確になりますから、これでテントサウナは黎明期のリスクをひとつ回避できるようになるのではないかと考えています。

もうひとつ、このメルマガや先般のセミナーでもご紹介しているウィスキングですが、先行して導入しているジートピアさんで、施術を受けた人が具合が悪くなって倒れるというトラブルが発生しました。

その時の様子をしらかばスポーツのポニョリオンさんが詳細にレポートしてくれています。
https://note.com/ponyolion/n/n0d2a9c6bcd2b

これを読んだ時に、正直なところ驚きを禁じ得ませんでした。これから全国へウィスキングを普及させたいと思っている時に、ネガティブな問題はできるだけ伏せておきたいと考えても不思議はないところです。

しかし、リスクはリスクとしてオープンにしてくれたことで、安全で正しいウィスキングの普及を願っている姿勢が伝わってきます。ブームに乗って見よう見真似で安易に手を出そうとしていた人は、一度立ち止まって考えてくれるでしょう。

サウナイキタイ、テントサウナ、ウィスキング。この人たちに共通しているのは、若くエネルギーにあふれているということだけではなく、良いことをもっと広めたいという純粋な気持ちと、目先の利益よりも社会全体のメリットを願っているということです。

もうひとつ言えば、ネットを駆使するシェア文化のSNS世代という点も共通しています。

その昔…

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