テルマエJAPAN2021を終えて

 HCJ2021が閉幕。4日間の来場者合計は24,196名とのことでした。2019年と比べると36%の来場者数と少ないのですが、最終日の昨日は期間中最多の6,378人だったとのこと。

私の最終講座もおかげさまで満席となりました。せっかく来ていただいたのに、最後は時間切れの尻切れトンボで拙い講演となってしまい、すみませんでした。

お伝えしたかったポイントをあらためて箇条書きしておきます。

・コロナショックはリーマンショックを上回る消費者意識の冷え込み。通常時を10割としたらリーマンショック直後は5割に落ち込み、昨年の緊急事態宣言時は4割、現在は6割あたり。

・HCJの来場者数は平年の3割、消費者意識以上に宿泊、飲食、温浴業界の意識が冷え込んでいる。

・リーマンショック以降の平均所得の落ち込みから回復するのに10年かかった。今回も本格復調には長期を要するだろう。

・温浴業界の新規出店は景気動向やブームに影響され、変化が大きい一方、廃業ペースはあまり変わらない。温浴施設は簡単に潰すことができず、意外としぶとい。

・100年前のスペイン風邪は流行初期から終息まで3シーズン(夏季は沈静化)。現在の新型コロナ流行は2シーズン目、少なくともあと1年以上続くとみる。

・今後のことは分からないが、7割経済の混乱はあと1年以上(来冬に再流行)続き、景気回復には何年もの長期を要すると予測して対策すべき。

・7割経済下でも持続できる経営体質へと転換する必要がある。その持続化へのプロセスを予算に落とし込み、早急に実行しよう。

・これからどうなるんだろうと怯え、萎縮していても事態は好転しない。といって楽観もできない。今は厳しい予測の上に行動し、事業を持続することが大切。事態が予想外に好転すればボーナスになる。

・「時流がどうなるのか」ではなく、「時流をこう変えよう」と考えて自分たちで作っていこう!

…というようなことをお伝えしたかったのですが、まとめきれず…。

今回の展示会では、出展申し込みをしていながら、直前になって出展を見送った空きブースもかなり目につきました。

また盛大な業界イベントを開催できる時を、一日も早く作りだしたいところです。

皆様も粛々と、かつスピーディに、事業の持続化に取り組んでいただければと思います。

(望月)

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