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今日は 2021年2月18日です。
◆施設の再選択
HCJ2021、前半の2日間が過ぎて、残り2日間です。
テルマエJAPANセミナーでは、弊社でお願いした各分野の講師陣が連日濃い内容の講演をしていただいており、私も横で聴いていてとても勉強になることばかり。このような素晴らしい内容のセミナーが会場に来た人しか受講できないというのが残念な気もします。
とは言え、各講師から教わった内容は今後のメルマガネタにも反映されていきますので、楽しみにしていてください。
さて、今回まずお伝えしたいのは初日の最終講座で、ニフティライフスタイル株式会社執行役員の井口さんから話していただいた内容です。
ニフティ温泉のユーザー4,805人へのアンケート調査から得られた情報より、「コロナ禍をチャンスに変える!ユーザー行動を理解した集客術」という話をしていただきました。
概要をお伝えしますと、ニフティ温泉ユーザーのうち、このコロナ禍で温浴施設利用意識や行動が特に変わっていないという人は約2割、行かなくなったという人も約2割。利用するけど以前とは何らかの変化がある人が約6割ということです。
ニフティ温泉ユーザーということは、日本の消費者意識の全体像ではなくて、あくまでも温浴施設を利用する意向を持った人たちで、しかもサウナよりも温泉ファンが多いという特徴がありますが、日本最大の温浴サイトですから、温浴マーケット動向をかなりリアルに反映していると考えられます。
行かなくなってしまった人が2割、行動に変化があった人が6割ですから、多くの温浴施設で集客が平常時の8割から半分になっているという実態と一致しています。
温浴施設に行かなくなってしまった2割の人については、これは仕方ないと思います。特に感染リスクを感じる理由がある人たちで、外出行動そのものが止まっているため、今この層を追いかけてもどうしようもありません。
気になるのはコロナ禍で温浴施設利用意識や行動に変化があった6割の人たちです。
県をまたぐような遠出をしなくなった、利用頻度が減ったということもあるでしょうが、利用する場合でも、これまで通っていた施設と違うところへ行く、つまり「施設の再選択」が起きているのです。
この6割の層が何を気にながら動いているのかというと、
・感染防止対策
・混雑度
・利用者のマナー
です。これらの要素によって、これまでの施設利用行動が変化しているのです。
入館時の検温や手指消毒、館内の換気や消毒、利用時間や人数の制限といった感染防止対策は、温浴施設に限らず集客施設全般でかなり標準化されてきており、その部分では施設ごとにあまり大きな違いはないと思います。
施設によって大きく事情が異なるのは、混雑度とその情報公開、そして利用者のマナーです。
かつて大量集客を誇った人気施設ほど、「混んでいそう」「マナーの悪い人がいるかも」というイメージに結びつきやすく、敬遠されてしまう可能性があるとも言えそうです。
施設の混雑度については、実際のところはこの状況で平常時と同じような混雑度にはなっていないと思うのですが、その情報が…
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