今できることをやる(5)

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閑散とする築地場外(2021.01.20撮影)

今日は 2021年1月20日です。

今できることをやる(5)
 昨年11月に消費者庁から「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!−自宅の浴槽内での不慮の溺水事故が増えています−」という資料がリリースされました。
https://bit.ly/3irOKu6

家庭での入浴中の事故死は、浴槽での溺水と判断された例だけで毎年5千人前後となっており、他に心疾患や脳血管障害等、溺水以外の病死などが死因であると判断される場合があることから、入浴中事故死は年間約19,000人にのぼると推計されています。

そのリスクは、年間死亡者数で言えばコロナ(4,547人、1月20日現在・厚生労働省)やインフルエンザ(超過死亡概念で約1万人)を大きく上回っているのです。

入浴事故の多くが1月をピークに冬季に発生しています。つまり、今が入浴事故のピークです。そして亡くなる方の9割以上は65歳以上の高齢者となっています。

ここで気づくのは、現在の外出自粛ムードの中で、温浴施設では特に高齢者の来館者が減っているということ。

感染不安や自粛ムードで温泉やサウナに行くことができず、自宅で風呂の支度や掃除が大変となると、入浴機会が減って健康維持に支障が出る可能性がありますし、無理に自宅でひとりで入浴することで、転倒事故や体調不良による溺死などにつながるリスクが高まってしまうのではないでしょうか。

統計データがないので自宅入浴と温浴施設利用中の事故数の比較はできないのですが、温浴施設では、一緒に入浴している他のお客さまがいて、従業員の巡回もあります。具合が悪くなったときの手当てや救急車を呼ぶ判断も慣れていますから、死亡事故にはなりにくいのです。

つまり、高齢者の温浴施設利用機会が減ったことで、自宅での入浴事故が急増している可能性があるのです。

厚生労働省の人口動態統計をはじめ、統計データの発表や分析には時間がかかるので、集計して気づいた時には既に多くの人が入浴事故で亡くなってしまっていたということにもなりかねません。

そんな事態を防ぐためにも、時短営業で利用者を集中させている場合ではなく…

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