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今日は 2021年1月18日です。
◆今できることをやる(4)
温浴施設の中でもコロナ禍の逆風が特に厳しいのは、広域商圏・観光マーケットからの集客が必要な施設と、大量集客が必要な大型施設。
全国各地の実力ある繁盛店も苦戦を強いられています。
緊急事態宣言中の首都圏、箱根の天山はどうなっているだろうと思い、1月16日土曜日にバイクでツーリングがてら視察に行ってきました。
夕方に到着したのですが、駐車場は7割くらいしか埋まっていません。本来なら週末の日中は駐車待ちの車が並ぶくらいですから、大きな差があります。
入り口券売機のところには、6名以上のグループの利用制限の貼り紙。二手に別れて入館すればいいことなのでルールとしての実効性はありませんが、グループ客の大声やお喋りに対しては有効な抑止力となっているでしょう。
やはりコロナの影響は色濃く出ており、天山とて例外ではないようだ…と思いながら入館すると、私の姿を見たフロントの人が「ヘルメットお預かりしましょうか?」と言って名前を確認しヘルメットを預かってくれました。
最近はバイクで温浴施設に行くことが増えているのですが、ヘルメットを預かってくれた施設はまだありません。ロッカーの上に置いたり、ロッカーを2つ使ったりすることもありましたので、お預かりは嬉しいサービスでした。
館内を観察しながら風呂へと向かったのですが、いつも以上に隅々まで手入れが行き届き、まったく隙がありません。12月にメンテナンス休館をしたとホームページに書いてありましたが、徹底的にやったようです。
https://tenzan.jp
浴室では男子蒸し風呂、女子サウナが休止でしたが、在館人数もほどよく、心行くまで天然温泉を堪能できました。洗い場アメニティの質も上げたようです。
風呂あがりにカフェ「うかれ雲」へ。バタートーストと珈琲のセットを頼むと、ペールアクアカラーのレトロなトースターで手際よく焼いてくれる。焼き上がる前にタイミング良くバターを乗せてほどよく溶かしてくれる。そしてトーストにはハチミツだけでなくすりおろした生姜までついてきました。
トーストセットは620円といいお値段がついていますが、それだけの価値を充分に感じさせます。
いつも通り足元の真鍮パイプの中には温泉が流れて暖かく、冬はありがたい。
お洒落なカップの珈琲を飲みながら、あらためて、価値を高めることには限界がないということを感じました。サービス、機能、デザイン、クオリティ。あらゆる面で、顧客満足度アップのためにできることは無限にあるのです…