温浴業界10大ニュース2020

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今日は 2020年12月26日です。

温浴業界10大ニュース2020
 年の瀬が迫ってまいりました。

毎年この時期になると、1年間の出来事をマスコミチックに10大ニュースとしてまとめているのですが、今年はいろいろなことがありすぎて、どうまとめたら良いのやら戸惑います。

今年のはじめに、2020年の温浴マーケット展望を書いたのですが、そこには、

(1)公衆浴場数のうち2割を占める公共温浴施設が開業ラッシュから20年を過ぎ、過渡期を迎えている。ここからどう手を打つのかは温浴マーケットに大きな影響あり。

(2)注目のキーワード「インバウンド対応」「入れ墨タトゥー問題」「キャッシュレス決済」「サウナブーム」「サブスクリプション」「パーソナライズ」「ミクストラン」…といったことですが、これらが注目されているというのは、ある意味平穏な状態であり、前向きな未来に向けた進化。

(3)過去の歴史を振り返ると、本当にマーケットが激変してしまうのは、ネガティブな事件がきっかけであったことも少なくない。そうならないように、安全衛生と危機管理には細心の注意を。

…といったことを書きました。

リスクテイクできない立場の公共温浴施設は、コロナ禍という異常事態にリスク最小化という対策以外なく、臨機応変な対応がしにくい体質。結果的に現在の経営はさらに厳しい状態になっていると思いますが、コロナ禍というのはある意味誰のせいでもないので、責任論はどこかに置いておいて、いまの現実を受け止めざるを得ないフェイズ。ここからリセットして、健全な持続化に向かっていけるかどうかです。

注目のキーワードのうち、インバウンドと入れ墨タトゥー問題はコロナで一時停止。それ以外はコロナの影響でむしろ変化のスピードが早まった感があります。

マーケットが激変するのはネガティブな事件からという意味では、まさにその通りの7割経済となってしまいました。しかし、いくら危機管理と言っても、このコロナ禍に備えていた企業は皆無でした。危機というものは常に想定外のところからやってくるもの。そう考えると、危機を受け止め常に変化し続けられるスピード感ある企業体質と、余力のある財務体質こそが危機に強い企業ということなのかも知れません。

では、10大ニュースを振り返ってみましょう。

1.温浴施設全国一斉休業
 緊急事態宣言下、温浴施設も多くの都道府県で休業要請対象業種となり全国ほとんどの施設が一斉休業となりました。これは公衆浴場の歴史はじまって以来の出来事だったと思います。あらためて、温浴施設の存在意義について考えさせられました。

2.各種業界イベント中止
 3月以降、展示会をはじめとして多くの業界イベントが開催中止の判断となりました。逆に情報サイトやオンラインセミナーなど、集まらなくてもネット上で交流や情報交換できる場が活発化しています。この流れはむしろ今後の業界進化を加速させることにつながりそうです。手前味噌ですが、5月、6月と2度開催した「おふろ&サウナサミット」にご参加いただいた延べ455名のご参加者の皆様、ご協力ありがとございました。

3.サウナブーム本格化
 数年前から盛り上がりの兆しを見せていたサウナブーム、ドラマ「サ道」の放映もあり、いよいよ本格的に火がつきました。急激な盛り上がりに一部現場では混乱も出ていますが、変化を嫌うのではなく、業界としてはこの流れにうまく乗って進化していただきたいと…

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