いまこそ朝風呂(4)

ナステビュウ湯の山のご来光風呂。朝からこんな景色を見たら元気に一日を過ごせそうです。

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今日は 2020年12月18日です。

いまこそ朝風呂(4)
 さて、朝風呂導入について、「問題は売上アップの効果があるかどうか。マーケティング面なのです。」と書きましたが、実際のところはどうなのでしょう。

開店時間を早めても、普段から来てくれている人たちの一部が朝風呂時間帯に移るだけで、トータル客数が変わらなければ、経営的にはあまり意味がないということにもなりかねません。

しかし、満天の湯の久下沼さんが言うように、朝風呂を生活習慣として利用する固定客が多いということからすると、いつ来るかわからない不定期利用だったお客さまが、安定的なリピーターに変わる可能性があります。

また、中には毎朝のように利用してくれる人もいるようで、来店頻度アップの効果もあります。

固定客化と来店頻度アップは、温浴施設にとって新規集客以上に大切なことです。

朝風呂をスタートしていきなり大量集客には結びつかなくても、継続しながら、ひとり、またひとりと、じわじわ固定客を増やしていくのが朝風呂の成功パターンなのです。

以前のメルマガ第903号「銭湯の売上を300%UPさせた方法」(2019年2月25日執筆)でご紹介した、昭島市の富士見湯(ニコニコ温泉運営施設)さんの『時間帯別客層別一番化』を思い出していただければと思います。

温浴施設には、「利用客層が幅広い」という特徴があります。

その幅広い客層とニーズを、平均とか一律にとらえるのではなく、時間帯による様々な客層の変化をよく観察しながら、「どんな人が何を求めているのか?」をキャッチし、それぞれのための満足度アップと集客活動に取り組む。

朝風呂に限ったことではありませんが、そういった細かいマーケティング活動ができるかどうかが、成否の分かれ道です。

・早起きなお年寄り
・混雑して密になる時間帯を避けたい人
・夜勤明け、仕事帰りの人
・これから仕事に向かう人
・朝の仕事開始まで時間をつぶしたい人
・体温アップして1日を元気に過ごしたい人
・シャキッと目を覚ましたい人
…それぞれに入浴の目的や入浴にかける時間、入浴後の身づくろい、朝食が必要か、どんな朝食が食べたいかなど、求めていることや満足のポイントが異なっています。

また、それぞれの人たちにどういった方法なら効果的にアプローチできるのか…

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