長寿施設のビジョン(1)~地域密着を基本とする

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今日は 2020年12月4日です。

長寿施設のビジョン
 先日、ある新規温浴施設開発プロジェクトのご報告会で、「20年、30年の長期スパンで取り組む事業だとすれば、今後の時流の変化についてどう考えれば?」という良いご質問をいただきました。

温浴事業は、建物を新築すれば、よくある数百坪サイズの施設でも何億円もの初期投資がかかり、店舗用S造で躯体の法定耐用年数は34年。自家源泉を保有すれば、それは枯渇しない限り絶え間なく湧き続けます。一過性のブームに乗っかって、数年の短期スパンで区切りがつけられるような軽いビジネスではないのです。

さて、今年も残りあと1ヶ月足らずとなりましたが、昨年の今ごろ、現在のようなコロナ禍を予見して対策をしていた企業はないと思います。

社会背景や消費者心理など、温浴ビジネスをとりまく経営環境は刻一刻と変化続けており、事業を長い年月にわたって持続・成長させるためには、長期的なビジョンを持たなければなりません。

長期ビジョンと言っても、未来予知的な超能力の話ではなく、心構えと準備の話です。

温浴業界の長寿企業事例を踏まえながら、温浴ビジネスの長期ビジョンについて考えてみました。

(1)地域密着を基本とする
 開業から数年も経てば、温浴施設の集客はリピーターが大半となります。

一時的な話題性や目新しさで渡り鳥的な人たちを集客をしても、それは継続できるものではありません。地元商圏からのリピート来店を確保することによって、はじめて安定的な客数・売上の維持が可能となるのです。

地元リピーターを増やすためには、話題性を提供したりブームに乗るだけでなく、価格に見合う満足度と飽きさせない新鮮な魅力を提供し続けることが必要です。

面白いイベントや新商品を企画してパブリシティにつなげたり、今で言えばサウナブームに乗ることに意味がないということではなく、それをきっかけにどれだけリピーターを育てることができるか、リピーターを飽きさせずに来店させ続けられるかということに、常に目を向けていなければ…

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