温浴槽をサウナに変更すると

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今日は 2020年11月27日です。

温浴槽をサウナに変更すると
 以前から「浴槽をサウナに変更するとコスト削減になる」ということを申し上げてきていたのですが、実際にどのくらいの削減効果があるのか?というと、温浴施設の設備や環境条件は様々なので、一概に言うのは大変難しいのです。

そこで、条件を仮定し単純化したモデルによって、浴槽をサウナに変更した際のコスト削減効果について試算してみました。

【浴槽条件設定】
・浴槽容量 浴槽面積10平米×水深60cm×男女=12t
・営業時間 14時間
・浴槽タイプ 井水沸かし湯、濾過循環式
・営業中新湯補給 浴槽容量の5%/hとする
 12t×5%×14H×30日=252t/月
・閉店後逆洗水 浴槽容量の15%とする
 12t×15%×30日=54t/月  
・換水清掃頻度 7日毎とする
 (12+2)t÷7日×30日=60t
・以上から月間使用水量を計算すると、366t/月
・昇温エネルギーコスト
 15度の井水を25度昇温して40度のお湯にする
 8円×25度=200円/t
・排水は下水道に流し、1立米あたり300円
・お湯の昇温+排水コストが500円/tとすると、月間水光熱費は183,000円
 
【サウナ条件設定】
・サウナ室面積 10平米×男女
・営業時間 14時間
・電気ストーブ消費電力 12kWh×男女
・ストーブ運転率(サーモON) 60%
・電気料金 20円/kWh
・以上から1日あたり電気料金4,032円、月間電気料金は120,960円

となります。この条件設定の場合に限って言えば温浴槽に対するサウナのランニングコストは66%、差額で言うと月間62,040円、5年間で707万円になりますから、浴槽からサウナに変更する改装費用がそれ以下であれば、省エネ省コストの観点からは変更した方が有利ということです。

細かいことを言えば、浴槽も営業時間中の温度維持(放熱量は環境による)、常時塩素注入、残留塩素濃度測定、定期的配管洗浄、ろ過機のメンテナンスなどのコストがかかりますし、サウナもマット交換人件費やリネンサプライコスト、ストーブや内装のメンテナンスなどがあり、正確な比較はもっと難しいのですが。

どうしてこんな計算をしてみたのかというと…

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