お風呂に吹く追い風

有料メルマガ「日刊アクトパスNEWS」会員の皆様

今日は 2020年11月25日です。

お風呂に吹く追い風
 いま温浴施設では、女性客の減少傾向が続いているところが多いのですが、美容機器メーカーであるヤーマン株式会社による、女性のお風呂に関する調査結果(20代、30代、40代各100人ずつ、計300人へのインターネット調査)が興味深いです。
https://bit.ly/2IWvnfz

要約すると、

・コロナ禍を経て、2割以上の人がより湯船に浸かるように。お風呂に入る時間は、平均「1カ月で72.3分」延びたという結果に。
・過半数の方が、「お風呂時間をより充実させたい」と回答。コロナ禍でバスグッズに平均総額2,154円投下。一番多く購入されたのは「入浴剤」。
・お風呂グッズで欲しいものは、1位「今よりいいヘアケア剤」、2位「入浴剤」、3位「お風呂で使える美容グッズ・美容家電」と美容志向の強い結果に。

ヤーマン株式会社 調べ】

といったことです。

客数減の中で、女性のお風呂に対する関心が高まっている結果には実感が伴わないかもしれませんが、生活時間の変化や免疫力アップへの期待などを考えれば、消費者心理としては自然な流れであると言えます。

いま女性の集客人数が落ちているのは、外出控えや三密回避といった感染不安心理が続いているからですが、いずれそれが沈静化してくれば客足は自然に回復してくるものと考えられます。

ただし、せっかくお風呂に関心が向いているとしても、ヘアケア・スキンケア・免疫力といったポイントを押さえ、自宅風呂以上のクオリティを提供できなければ、移動時間や出費の少ない自宅風呂には勝てません。

追い風が吹いていても、帆を上げなければ風を受けて進むことはできないのです。

もっと長期的な流れに目を向けてみると、そこにも追い風は感じられます。

このコロナ禍でオンラインコミュニケーションが一気に普及しましたが、今後もオンライン化、IT化、AI化、ロボット化が進んで行った先の世界はどうなっているのでしょう。

おそらく、人は暇になるでしょう。

通勤の必要がなくなり、いつでもどこでも仕事ができるようになり、買い物も出かける必要がなく、家事も機械やロボットがやってくれる。そうなるとやる事がなくなり、趣味やレジャー、美と健康にもっと向かうようになるでしょう。

皆が遊んでばかりいたら飯が食えないと思うかも知れませんが、1次産業もAIやロボットで生産性がどんどん上がっているのですから、心配はいらないと思います。というよりも、今だって本当に人が生きて行くために必要な仕事をしている人はほんの一握りで、多くの人がやっているのは不要不急な仕事ではないでしょうか。

いま「不要不急」などと言われている業種こそが、未来の花形産業になっているのかも知れません。

そんな時代には…

---------
この記事は会員限定公開となっており、全文は表示されておりません。

メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」をご購読いただくと、毎日全文がメールで届きます。

メールマガジンご購読のご案内はコチラです。

Share this...
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter