支配人の足元

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今日は 2020年11月9日です。

支配人の足元
 和風と洋風、いずれの温浴施設か。

そんな統計をとった人はいないと思いますが、日本の温浴施設のおそらく8割くらいは和を基調とした建築デザインで、残り2割くらいが洋風やアジアンリゾート、あるいは和洋関係ないモダンデザインといった感じかなと思います。

和を基調といっても、純和風の割合は減ってきており、和洋折衷が増えている傾向にあるかも知れません。

とは言っても、結局ほとんどの施設が玄関で靴を脱がせるわけですから、その点ではみんな和風とも言えます。

外国人から見たら不思議な民族かもしれませんが、リラックスするためには、やはり靴を脱ぎたいのが日本人というものです。

お客さまが靴を脱いで裸足になっている以上は、従業員もスリッパを履のはアンバランスですので、裸足かソックスということになります。

床が畳や絨毯であればあまり問題はないのですが、フローリングや板の間だと長時間の仕事は足が冷えてしまいがちです。

いつも裸足で歩き回っていると足の裏の皮が鍛えられて固くなってしまいますが、現代の日本人はそれを好みません。

またソックスで館内を動き回ると、汚れや磨耗でソックスを激しく消耗します。

和風のユニフォームであれば、スタッフは滑り止め付きの足袋を履く方法もあります。和装に足袋なら裸足のお客さまと同じ空間にいても違和感はないでしょう。

問題は、支配人や店長です。

支配人は事務作業、各種会議、取引先との打ち合わせ、採用面接、接待、クレーム対応などがあるため、スーツ姿になることがあります。

一方で各部門の仕事をフォローしたり、接客をすることもあれば、機械室、浴室、駐車場、屋上と目まぐるしく動き回るため、場面によって適した服装が異なるのです。一日に何度も着替えなければならないこともあります。

和か洋か、なんて言ってはいられず、ほとんどの支配人はいつも中途半端な格好をしています。

そんな支配人の足元は…

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