日本の熱波とドイツのアウフグース

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今日は 2020年11月7日です。

日本の熱波とドイツのアウフグース
 最近、サウナイベントに参加したりロウリュの動画を見ていると、この1年くらいの間に熱波師の皆さんの多彩なタオルさばきが素晴らしく進化していて感心しています。

かつて私がニュージャパンサウナから学んだタオルの振り方は「縦旋回」「横旋回」「縦扇ぎ」の3つしかなく、日本でのロウリュといえば、ずっとその3つのタオル技か、あるいはもっと簡単なうちわを使うのが一般的でした。

昨年の11月に、ドイツサウナ協会の講師によるアウフグース講習会に参加したのですが、その時に、Parachute、Flagといった技のバリエーションを教わりました。

動作が途切れることなく、連続的に風を送り続けることができる技術に感心しながら、その場で自分なりにあれこれ練習していたところ、講師のフランチェスカさん(ドイツサウナ協会会長の娘さんだそうです)から、「タオルは一方向に向かって扇く方が良い」とアドバイスされました。

同じ方向に向かって風を送り続けることで、やがてサウナ室全体に気流の渦ができるのだそうです。

なるほど、サウナ室全体の空気が流れれば、タオルの風が当たっていない人にも熱波が行き渡り、サウナ室にいるお客さま全員が蒸気浴を楽しむことができます。

ニュージャパン式の扇ぎ方で全国各地でロウリュ研修をするようになって十数年。現場でも熱波師として2年以上タオルを振り続けたキャリアがあるのですが、自分が作り出す単発の風の強さや質は気にしても、サウナ室全体の空気の流れや渦ということを考えたことはなかったので、ドイツのアウフグースの奥の深さにちょっとショックを受けました。

そのアウフグース講習会では…

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