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今日は 2020年10月30日です。
◆料金設定は意志
昨日、長いお付き合いになっている日帰り温泉の社長とオンライン会議をしていたところ、ふいに料金改定をしたいという話になりました。
その施設では数年前に一度料金改定をされていますので、二回目の値上げということになります。
先日のセミナーの価格戦略の話を受けてあらためて自店の料金設定を考えた結果、再び料金改定という考えに至ったそうです。
セミナーを受講された皆者からはたくさんのご感想をいただいたのですが、どうしても新業態プランに目を奪われますので、前段の価格戦略の話に反応した人はあまりいなかったと思います。
駆け足の説明でしたが、本当はあの価格戦略の話は非常に重要でした。ご提案した新業態の事業収支モデルは、入浴料800円、1800円、2700円という価格分岐点を意識して設定しています。
館内着なしで入浴中心の業態なら500円予算(400円から800円未満)というのがお客さまの心理的予算帯であり、逆に言うとその予算帯に含まれる施設として営業するなら、できるだけ800円に近い価格設定をすれば収益最大化の可能性があるということなのです。
もちろん客層、地域性、競合環境なども考慮しなければならないので、すべての温浴施設が予算帯の上限で営業するのが正解とは申しません。ただ、この予算帯の話は個別事情によらない普遍的な原理原則であるということは知っておいて欲しいと思います。
少子高齢化と人口減少というマクロ環境の長期トレンドに加え、昨今のコロナ禍による小商圏化、年配客の外出控えといった影響を考えた時に、これから客数志向で売上を確保することにはどうしても限界があります。
であれば…
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