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今日は 2020年10月29日です。
◆繁栄の芽
昨日、Twitterを見ていたら、サウナイキタイメンバーの人がシェアしていた情報が目に止まりました。
【世界初】24時間営業の月額制プライベートサウナが兵庫県西宮市にオープン。いつでも好きな時に好きなだけサウナを楽しめる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000067447.html
ちょうど前日のセミナーで個室型温浴施設業態を提案していた矢先だったので、思わず「おぉー」と声を上げて驚いてしまいました。
営業用のプライベートサウナというだけでも斬新な試みなのですが、さらに24時間営業でサブスクリプション方式。これは確かに世界初かも知れません。
アクアプランニングさんと、セミナーの中でご提案した小規模温浴施設業態である「サウナCafe&Bar」や「スーパー家族風呂」のプランを検討している時にハッキリ気づいたのですが、個室型にすると施設全体で共有する機械設備はかなり少なくなるのです。
サウナは元々個別のストーブでサウナ室を加温しますので、浴槽のように共有の大型設備を必要としません。さらに個室サイズだと、必要な設備能力は家庭の浴室とそれほど変わりませんので、お湯を使うとしてもボイラーや濾過循環設備ではなく、部屋ごとの湯沸かし器レベルで対応できるのです。
そうなると、稼働していない部屋は完全に休止させることができます。いつも言っている「温浴施設が営業する以上は、お客さんが来ても来なくてもお湯を沸かして待っていなければならない商売だから、固定費支出が避けられない」という問題が大幅に軽減されるのです。
さらに、「大浴場はいったん作ると後から変更・改装するのは難しい」という問題もなくなります。大浴場の場合、複数の浴槽が連通していたりしますし、ボイラーなど機械室側の共有設備の能力もすべて使用する湯量をもとに設定されていますので、後から増やしたり減らしたりしようとすると多額の費用が発生し、採算が取れないのです。
家族風呂やプライベートサウナなら、後から「もう2部屋増やそうか」といったこともやりやすくなります。
こうした裏方の話でも十分なメリットがある上に、プライベート性の高い個室であれば、大浴場を利用しづらい様々な事情のある人たちでも他人に気兼ねすることなく利用できます。
現在の温浴マーケットは国民の2割程度の温浴ファンによって支えられていますが、残りの8割の人たちも参加したくなるような提案ができれば、温浴マーケットはもっと発展できるはず。マーケティング面から見ても、個室型温浴業態のメリットは絶大なのです…
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