長所の発見

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今日は 2020年10月10日です。

長所の発見
 長所伸展法という成功法則があります。自社をとりまく環境や経営資源の中に強みや長所、自信のあるもの、過去と比較して伸びているもの、効率の良いものなどがあったら、そこに力を集中して徹底的に伸ばすことが大切、という考え方です。

短所を克服したり、何もないところから大きな価値を作りだそうとするのは大変なことですが、元から長所である部分を伸ばすのは容易であり、少し伸ばしただけでも他社と大いに差別化でき、地域一番になれます。もっと伸ばせば、誰にも真似したり追いつくことができないオンリー1の価値となり、かけがえのない存在となるのです。

こう書くと、誰にでも理解できるシンプルな考え方なのですが、実践するのは意外と難しいようです。

まず、長所を自覚していないということが多々あります。自社と他社の違い、自社の長所がどのくらい素晴らしいレベルなのかを知らないのです。

これは比較対象がないと分かりませんから、たくさん世の中を見て勉強しなければなりません。比較対象がたくさんあってはじめて冷静で客観的な評価ができ、自社の長所も自覚できるようになるのです。

長所が分かったら、次はどうやってそれを磨きあげるか。せっかくのダイヤモンドも、磨かなければただの石ころです。お客様に堪能してもらい、ご満足いただくためにはどうしたらよいのか。ここにひと工夫もふた工夫も必要なのです。

源泉や眺望が自店の長所であると思っている温浴施設は多いと思います。それらは天然の資源ですから仕入れ原価が発生するようなものではありませんし、同じものはふたつとないので、これを伸ばしていこうとするのは基本的に正解なのですが、そう考えているライバルも多いので、工夫が必要です。

例えば泉質自慢で行こうとするなら、POPを1枚貼ったくらいでは全然工夫が足りません。できるだけ泉質を損なわずに、鮮度のよい源泉を堪能していただくにはどうすれば良いか。エネルギーコストや排水コスト、安全衛生とのバランスも考えなければなりません。濾過循環と源泉かけ流しの使い分け、上がり湯で源泉を使っていただく、飲泉はできないか、化粧品や料理に活用することはできないか…。

泉質が長所のように思えても、それを本当にダイヤモンドが輝くようなレベルまで磨き上げるのは至難の業と言えます。ライバルの多い世界で勝ちあがるのは大変なのです。

そう考えると、実は源泉や眺望は…

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