◆GoToいろいろ
この数日、GoToEatキャンペーンの錬金術が話題になっています。
グルメサイトを使ってディナータイムの飲食予約をすると一律1,000円分のポイントが付与されるという制度設計の穴を突いて、席だけの予約を入れて300円ほどのメニュー1品だけ注文して帰れば700円儲かるという話です。
しかし、ウケ狙いでそんなことをする人もいるのかもしれませんが、店に嫌な顔をされながら700円弱を稼いでも、結局は飲食店で使わなければならないポイントですし、現実には一晩でそう何軒も回れるものではありませんから、錬金術と騒ぐのは少し大袈裟な話のようにも思います。
実際に錬金術をやってみた人も、まともに働いて稼いだ方が効率が良いと気づくだけでしょう。
錬金術というなら、友人から聞いたのですが、いま神奈川県秦野市にある宿泊付き温浴施設を利用すると、
・Go to travel
・かながわ割
・秦野市キャッシュバック
この3つの制度が同時に使えるため、画像の通り11,000円分の現金と金券が返ってくるそうです。
大人2名一泊朝食付きで4,600円だけ払うと5,500円儲かるということですから、GoTo Eatよりこちらのほうが稼げそうです。
こんなことも「世間の現実を理解していないお役人発想」とか「縦割り行政の弊害」とか批判の標的になりかねない話ではありますが、コロナ禍という異常事態の中で緻密に検討する時間もない中で、落ち込む日本経済をなんとか支えようと頑張って考えてくれているのですから、あまり文句ばっかり言っても仕方ないことです。
文句を言うより、本来の制度の趣旨に立ち返って、皆が経済を回すことに少しずつでも協力することが大切と思います。
事業者側も、制度の不備を批判している場合ではなく、せっかくの支援制度なのですから、少しでも経営にプラスになるように活用する知恵を絞ることが大切です。
昨日の夜、事務所の近くで見かけた飲食店の店頭には、「GoToEatキャンペーン参加店 当日5分前の予約でも承っております(食べログ)」と書かれたパネルが掲示されていました。
分割印刷した紙を貼り合わせた、いかにも急ごしらえのパネルでした。
以前メルマガ第1367号「GoToキャンペーン本格化」に書いたように、夕方17時以降はネット予約を受けずに電話予約のみと設定している店舗が多い中、直前予約がOKな店に利用が集中することに気づいて、そこを懸命にアピールしているのです。
ちなみに、17時以降は電話予約のみとしている店がいまだに多数派です。実際にやってみて、どうやったらうまくGoToキャンペーンで集客できるのか、真剣に考えている店だけが気づくのでしょう。
「キャンペーンなんて一時的なこと」「ポイント狙いで来る客はどうせリピーターにならない」などとネガティブなことを言っていても、事態は何ひとつ良くなってはくれません。
必死に足掻いて、生き残りのためにできることを模索する中から、いずれヒットやホームランも生まれるのです。
いま銀座では…
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