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今日は 2020年10月3日です。
◆投資活発化の動き
10月になったということは、2020年は残りあと3ヶ月を切ったということ。
beforeコロナの時期も決して良くはなかった景況がコロナ禍で谷底まで転落し、夏に予定されていた東京オリンピックは開催延期、今もほとんどの人が外出時はマスクをし、温浴マーケットに限らず日本全体で7割経済が長期化しかねないという状況です。
ここまで急激に風向きが変わることは予想できませんでしたし、なんというに年なってしまったのか…というのが率直な感想です。
コロナ禍になって以来、温浴施設の新規開業やリニューアルなど、設備投資に関する提案を書くのはなんとなく避けてきました。
備品消耗品レベルのコロナ対策ならともかく、なかなか先が見通せない中で、投資が大きくなるような話は今は誰も聞きたくないだろうと思っていたのです。
ところが、現実は意外とそうでもなかったようです。
時代が大きく変わったことに対応するためには、表面的な備品消耗品レベルの対策ではなくて、むしろ抜本的な温浴業態の変革が必要という考え方です。こんな時期だからこそ、というべきなのでしょうか、新規開業や大規模リニューアルを考えている経営者が少なくないようで、弊社への大規模投資絡みの相談件数は減っていないどころか増えているのを感じています。
もうひとつは、資金面が影響していると考えられます。コロナ対策の各種緊急支援融資は、当面の事業存続のための資金繰り支援という主旨ではありましたが、急な出来事であったために民間金融機関、日本政策金融公庫、商工中金などが同時進行で緊急融資を行った結果、当面の資金繰り対策以上の資金調達ができた企業も少なくないようです。
日銀の貸出・預金動向(速報)によると、全国の銀行と信用金庫の貸出平均残高は前年同月比6.7%増の573兆7897億円。伸び率、残高ともにリーマンショック期を上回り、日本の金融史上最大を更新しています。
https://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/kashi/index.htm/
企業の預貯金は大きく膨れ上がっているということです。先行き不安に対して手元に潤沢な資金を残しておきたいという判断もあるでしょうが、もしこのまま平均して7割経済、業種によってはもっと厳しい状況が長期的に続いてしまうとしたら、いくら手元に資金をもっていてもジリ貧、いずれまた資金繰りに行き詰る時が来ることが分かっていますから、新しい時代への適応であったり、経営多角化、新規事業開発といった動きが出てきているということでしょう。
さらに言えばこの経済的ブレーキの元々の原因が感染症、つまり健康不安にあるわけですから、健康支援産業にはある意味追い風が吹いているということであり、その分野に活路を見出そうという考え方も頷けます。
一方でコロナ禍による売上減少で廃業判断に至る温浴施設も少なくない中での設備投資ですから、不思議な現象のようでもありますが、サッカーの試合のように選手交代が進むということなのかも知れません。
あらためて、守りから攻めに転じようとしている業界に対して、弊社としても応えていこうと準備を進めています…
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