観光入浴・立ち寄り湯の可能性(8)

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今日は 2020年9月18日です。

観光入浴・立ち寄り湯の可能性(8)
 温浴施設というのは、基本的に公衆浴場業であり、入浴機会を提供する業種です。

商圏内の地元客はその入浴機会の利用価値が高ければ、繰り返し利用してくれるリピーターとなるわけですが、観光客から見ると浴場設備が立派だったり、クオリティが高いだけでは「この施設に行かなくちゃ!」という動機づけにまではなかなか至りません。

以前のメルマガ第919号「近隣・広域・観光」(2019年3月14日執筆)などで、「観光マーケットを捉えるには、観光資源であるネイチャー、カルチャー、ノスタルジーなどの純度を興奮・感動レベルまで高めること」

という考え方をお伝えしてきました。これは言い換えると、温泉の泉質やサウナ水風呂の温度といったお風呂ファンの視点は、ネイチャー、カルチャー、ノスタルジーとは直接結び付かない、ということなのです。

ただし、例えばサウナしきじ(静岡県)のように水風呂やシャワーで富士の伏流水を贅沢に楽しめるとなれば、それはネイチャー(自然)体験となり、観光動機になり得ます。

井戸水や温泉は大地の恵み、天然資源ですので、後から人工的に作りだすのは難しく、どの施設でもできることではありません。また、道後温泉や有馬温泉のような歴史・文化も一朝一夕に作りだせるものではありません。

自社の経営資源の中に、感動レベルになりうるネイチャー、カルチャー、ノスタルジー要素を持っているなら、それを大いに活かせば良いのですが、特にそういった資源が見つからない場合は観光客の集客は期待できないのか?というとそんなことはありません。

それは…

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