つつかれた蜂の巣

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今日は 2020年8月7日です。

つつかれた蜂の巣
 新コロ騒動終息の見通しは立たず、目の前は感染不安や経済活動の停滞で、誰もがどうしたら良いのか分からない状況が続いています。

温浴施設でも売上の激減、従業員やお客さまの不安などの対策に追われ、大混乱に陥っている現場が多いようです。

集客がようやく8割くらいまで戻ってきたと思った矢先に、地元で感染不安が広がり再び売上急減に頭を抱える経営者。本社からの強引で拙速な経費カットの指令に悩む店長。勝手に休むスタッフ。お客さまとのトラブル。お客さま同士の喧嘩…。みんなどうしたら良いのか分からず、行動がメチャクチャになっています。

「蜂の巣をつついたような騒ぎ」という言い方がありますが、日本あるいは人間社会という大きな巣が誰かにつつかれてしまったかのようです。

当事者でないと何もできないのですが、もし自分がそれぞれの混乱の現場に居合わせたら、「まず落ち着こう」「それぞれが自分の役割を思い出し、責任を果たそう」という2つのことを言うだろうと思います。

 いま大変な社会的混乱を作り出している新型コロナウイルス問題ですが、冷静に考えてみれば、それほど大きなリスクではありません。

日本では年間138万人の人が亡くなっています(令和元年人口動態統計)。
死因の第一位は悪性新生物(腫瘍)で38万人。
第二位は心疾患で21万人。
第三位は老衰で12万人。
不慮の事故は第七位で4万人です。交通事故死や入浴中事故死も不慮の事故に含まれています。

新型コロナウイルス感染症による死者数はこれまで日本で約千人とされています。千人が亡くなったというのは大変なことではありますが、人口1.2億人に対しての割合で考えれば、0.000008%という低い確率です。様々なリスクを恐れて回避することは必要ですが、他のリスクに備えることの方が優先順位が高いはずなのに、世の中をあげて新型コロナウイルスだけにこれほど大騒ぎするのは何とも奇妙なことです。

また連日感染者数が報道され、PCR検査、抗体検査、ワクチンなどの情報に振り回されていますが、新型コロナウイルスの正体を含め、まだ不確定で精度の低い情報ばかりで、専門家の間でも意見が分かれていることが多く、素人がいくら頭でっかちになって騒いでもあまり意味がないのです。

死亡確率0.000008%の新型コロナウイルスに騒いだり恐怖で萎縮するよりも、他にすることがあるはずです。

ちなみに、家庭の浴槽での溺死者は年間5千人を超えています。新型コロナウイルス死者数の5倍のリスクです。特に高齢者が自宅でひとりで入浴していて転倒したり体調が急変した時に、発見が遅れることで死亡につながってしまうケースが多いと思われます。

つまり、温浴施設で他のお客さまやスタッフの目が行き届いていれば、何かあってもすぐに発見され、大事には至らない可能性が高いのです。新型コロナウイルス感染拡大防止キャンペーンよりも、温浴施設で入浴すれば安全キャンペーンの方が社会的重要度は5倍も高いということになります。

国を挙げて40兆円くらいかけてキャンペーンやってください(笑)。

そんなふうに考えられるようになれば、みんなの気持ちが少しは落ち着いてくるのではないでしょうか。

現実には人それぞれの持っている情報や受け止め方がバラバラですから、それぞれの精神状態に対する配慮は必要ですが、冷静になって客観的な事実を眺めれば上記のようなことなのですから、「まず落ち着こう」という考え方を伝えることは大切だと思います。

長くなったので、続きはまた。

(望月)

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