ととのった体験

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今日は 2020年8月1日です。

ととのった体験
 30代の頃、何か胸に違和感があり、自分の心臓の拍動がおかしいことに気づきました。一定のリズムでなく、脈がとんだり、不規則に連続したりするのです。初めての経験だったのでびっくりして病院で診てもらったところ、「不整脈」との診断。

原因は言うまでもなく不摂生です。当時は不規則な生活、食べ過ぎ飲み過ぎ、睡眠不足、運動不足、ストレスの大きい仕事で常時オーバーワークという身体に悪い日々でしたので、病気になっても何も不思議はありません。

不整脈になると、心臓の拍動がおかしくなって血液をうまく送り出すことができず、常時身体がだるくて、ちょっと階段を上ったりするとすぐ息切れします。

初めての時はクスリを処方してもらい、数日間で症状は消えたのですが、その後も疲れた時などに度々不整脈の症状が出ました。

そのうち慣れてきて、自分がどういう時に症状が出て、どのように治っていくのかが分かるようになってきました。

症状が出る原因は明らかに疲労やストレス。なので、クスリを飲まなくても心身を休めていればいずれ治るのですが、もっと積極的に短時間で症状が消える方法も見つかりました。

その方法は、軽い持続的な運動で心臓に少し負担をかけ、強制的にリズムを取り戻すのです。1時間くらい歩いたり、自転車にのんびり乗っていると不整脈症状が消えているということを何度も経験しました。

心臓のポンプ機能がうまく働いていない状態で、あまり強い負荷をかけると酸欠で倒れてしまう恐れもありますので、あくまでも軽い運動です。

もうひとつの方法はサウナです。サウナ→水風呂→休憩を3セットも繰り返せば、症状は消えてしまいます。

緊張と弛緩、スイッチのONとOFFにも例えられますが、交感神経優位と副交感神経優位の状態を意図的に交互に作り出すことで、自立神経失調の状態が短時間にととのっていくということを、自分の心拍というバロメーターで知ることができました。

「サウナでととのう」という言葉があり、一部マニアの間では何かトリップするような状態を体験しないとこいつはサウナの良さが分かっていない、というような論調がありますが、そんな極限状態を目指さなくても、もっと穏やかに自分本来の健康状態を取り戻すことも十分「ととのう」ことだと思っています。

「不整脈」とか「心房細動」といった病名をつけるほどでなくても、心拍のリズムが乱れることは誰にでも起こるようです。

体調不良の時の軽運動やサウナは、不調時にさらに負荷をかける行為なので、人様に安易におススメすることはできませんが、人間の身体にはそういう性質も備わっているということは知っておいて損はないでしょう。

(望月)

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