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今日は 2020年7月31日です。
◆換気のソリューション
昨日関西ホテレスの講演が終わった後に、インテックス大阪で同時開催されていた「メンテナンス・レジリエンスOSAKA」を覗いてみました。
https://www.jma.or.jp/mente/index.html
「メンテナンス・レジリエンスOSAKA」とは、製造業・建設業の生産性向上、持続可能な社会資本整備、レジリエンス向上を目指し、「プラントメンテナンスショー」「インフラ検査・維持管理展」「建設資材展」「事前防災・減災対策推進展」「労働安全衛生展」「i-Construction推進展」「無電柱化推進展」「再資源化・産業廃棄物処理・解体技術展」という8つの専門展示会の相称で、消費者を対象とするサービス業向けのホテルレストランショーとはまったく畑違いの分野のようですが、これが意外と興味深いのです。
何か温浴施設に使えそうなヒントがないかな?と期待したのですが、予想以上の収穫がありワクワクしました。
例えば、広い工場や倉庫などの大型施設のための業務用シーリングファンや送風機、気化熱冷風機。
https://www.bigassfansjapan.com/
http://www.fulta.co.jp/sanki-syouene(fa).html
https://coolspace.jp/
新型コロナの感染拡大防止対策上、閉め切った空間で冷房を効かせることがどうなのかという問題があり、温浴施設でも窓を開けて換気するなどの安全対策がとられるかと思いますが、そうなると暑くて不快なばかりではなく、真夏は熱中症の心配をする人も出てきます。
そこで思いつくのが扇風機ということになるのですが、広い空間に風を送るには家庭用の扇風機ではいかにもパワー不足です。しかし、工場などで使われる産業用製品であれば、充分なパワーが期待できます。直径8mのシーリングファンとか、直径1mの扇風機とか、見ているだけで頼もしいですし、しかも飾り気がないぶん価格も低めなのです。
はじめは冷房の代わりに、と思って見ていたのですが、「これを脱衣室に設置して風呂上りに裸で全身に大きな風を受けたら気持ちいいかも」とか、「気化熱冷風機の冷却水を塩水に換えたらドイツで見たインハレーション装置とほとんど同じ構造じゃないか」とアイデアが広がり始めました。
ブースにいたメーカーの担当者さんに塩水のことを聞いたら、さすがに「故障するかも知れないからそれはやめてください」と言われてしまいましたが。
自分の講演でも「温浴業界は変わらなくてはならない」という話をしたばかりで、これまでの常識は一旦リセットして未曽有の危機に対処していく必要性をお伝えしていたのですが、そのためには飲食、宿泊、温浴といった業界の枠を超えた新しい情報が必要なのです。
狭い業界内で悩んでいるだけでは答えはなかなか見つかりませんが、視野を広げてみると解決の可能性もまた広がってくると思います。
(望月)