禊とギルトフリー

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禊とギルトフリー
 「ギルトフリー」という言葉があります。「罪悪感を感じずに食べられる」という意味で使われることが多く、低カロリー、低糖質、低脂質、植物性、グルテンフリーなどを謳うスイーツが代表的です。

もう少し広義に解釈すると、罪悪感を感じさせない、あるいは罪悪感を解消できることに消費が向かうという意味でしょうか。

体形や健康状態を気にしていて、罪悪感を感じながらもスイーツの誘惑になかなか抗えないのが人間というものなのでしょう。飽食の時代ということなのかも知れません。

以前、メルマガ第324号「不摂生の反省マーケット」(2017年3月2日執筆)で、ニュージャパンサウナで飲むジョッキの健康野菜ジュースについて書いたことがあります。

当時は「ギルトフリー」という言葉を知らなかったので、不摂生の反省という言葉を使っていたのですが、日頃の罪悪感を解消するために好んで飲んでいたという点ではギルトフリーに似ています。

糖分の多いジュースを飲んでギルトフリーというのもおかしな話ですが、暴飲暴食&運動不足&睡眠不足な日々で身体に悪い生活をしているという罪悪感を感じている自分にとっては、本当に解決になっていたのかどうかはさて置き、サウナで大量発汗して健康野菜ジュースを飲むことが何よりの健康法に思えたのです。

罪悪感を解消する場として温浴施設は役に立ちます。

今はコロナでずっと自宅に引きこもっていたので、汗をかいていない、運動していない、暑さに身体が慣れていない、日に当たっていない…不健康な生活を送っているという自覚を持っている人がたくさんいると思います。

そんな時こそ温浴です。

さらに、省エネが徹底された施設なら自宅入浴よりもエコ。

コワーキングスペースで仕事ができるので、サボりではない。

温浴施設にはいろんなギルトフリーがあります。

罪や穢れを落とし自らを清らかにするために水浴することを昔から禊(みそぎ)とか水垢離(みずごり)と言いますが、温浴施設とは現代における禊の場なのかも知れません。

(望月)

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