健康寿命を延ばす使命

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今日は 2020年7月15日です。

健康寿命を延ばす使命
 昨年亡くなった父の後を追うように、先日母も亡くなりました。両親は二人とも昭和ひとケタ生まれでしたので、天寿を全うできたと思います。

晩年の母は転倒をきっかけに日常生活に支障をきたすようになり、介護のお世話にもなっていたのですが、両親を亡くしてあらためて思うのは健康寿命の大切さです。

いかに医療や介護が発達しても、高齢になると病気やケガから完全に回復するのは難かしくなります。医療や介護のお世話にならずに暮らせる毎日がいかに大切なことか、あらためて考えさせられています。

世界屈指の長寿国である日本。喜ばしいことではありますが、高齢者白書(内閣府)によれば健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義される「健康寿命」については、男性が約72歳、女性は約75歳とのことで、単純計算で言うと男性なら約8年、女性は約12年、平均寿命とは開きがあります。男女平均すると約10年間の不健康寿命の期間があるということです。
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/html/gaiyou/s1_2.html

いかに命を長らえたとしても、不健康な10年間は本人にとっても家族にとっても苦しい日々となります。健康に過ごせる寿命を限りなく延ばすことが何よりも重要であると思います。

上記高齢者白書による健康寿命と平均寿命の推移(2001-2016)グラフを見ると、健康寿命の延びは平均寿命の延びを若干上回っています。

これは素晴らしいことです。「深刻な高齢化社会」といった暗いニュースが多いのですが、たった15年間で2年以上も健康寿命が延びているという事実こそ明るいニュースだと思います。

健康寿命を延ばしている要因は何でしょうか。食生活、運動、社会参加、生きがい…そして温浴といったことが思い浮かびます。思い浮かびますと曖昧に書いていますが、そこにスポットが当たっていないから、はっきり分からないのです。

しかし、新コロ問題で家に閉じこもっている期間が長期化するほど、健康寿命を損なってしまうことは明らかです。

どうしたらひとりでも多くの人に安全に温浴施設を利用してもらえるのか。これは温浴施設の経営的な課題ですが、それ以上に社会的使命でもあるということを感じます。

晩年の両親を、あまり温浴施設に連れて行ってあげられなかったことに大きな悔いが残っています。もし両親が60代から70代の時に温浴ファンにすることができていたら、きっと二人の健康寿命はもっと伸びていたに違いありません。

(望月)

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