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今日は 2020年7月3日です。
◆これは情報戦
昨日(7月2日)、国内で新たに196人の新型コロナウイルス感染者が確認され、東京都の新規感染者数が107人と2ヶ月ぶりに100人を超えたこともあり、「第二波か」とニュースで話題になりました。
気になって東京都公式ホームページで確認すると、確かに連日多くの陽性者が見つかっていますが、現在(7月2日)入院患者数は296人、うち重症者9人。
つまり、いくら検査で陽性者を見つけても、ほとんどが無症状か軽症の人ばかりであり、ご本人の容態や医療体制について心配しなければならない重症者は現在わずか9人ということです。
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
都内感染者100人超えと言っても、重症者続出による医療崩壊や、治療が行き渡らずに死者続出といった怖いイメージとはまったく程遠い静かな現実であることが確認できます。
ところが、別のニュースを見て驚きました。yahoo!に「みんなの意見」というページがあるのですが、そこでいま「緊急事態宣言、再発令は必要だと思う?」というアンケートを実施中で、すでに16万人もの人が回答しています。
その途中集計を見ると、「緊急事態宣言の再発令は必要だと思う」人がなんと84%となっているのです。
https://news.yahoo.co.jp/polls/domestic/41614/result
私は上記の重症者9人という数字を先に確認していたので、自分の受けている印象とこのアンケートに示されている民意とのギャップにビックリしました。自分のような考えは異端の少数派なのでしょうか。
しかし、重要なのはこの現実の社会心理です。
大多数の人が緊急事態宣言が必要と考えていれば、結局それを実際のこととして引き寄せてしまう可能性は高いのではないでしょうか。
「生き物は、快楽やメリットよりも、危険なことに最も敏感に反応する」
「不安心理が引き起こす第2波も必ず来ると考えるべき」
「みんなで怖がるのをやめない限り、マスクは外せない」
といったことを今までにも書いてきたのですが、新コロ問題とは、感染症と医療との戦いではなくて、社会心理と情報リテラシーとの戦いなのかも知れません。
情報戦であれば、専門家や政府でなくても一人ひとりが当事者です。恐怖や不安を煽るのではなく、誰もが希望や安心感の持てる情報を発信し続ければ、やがて不安心理に打ち克てる可能性があります。
そう考えると、健康増進をサポートする機能を持ち、国民の4割がユーザーであると言われる温浴業界には、重大な役割があると思えてきます。
とりあえず、「湯治で風邪知らず」くらいのところから、まずは声を上げていきましょう。
(望月)