真向いの風に逆らって進むことは出来ない

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今日は 2020年6月24日です。

真向いの風に逆らって進むことは出来ない
 コロナショックによって、店舗集客型ビジネスに逆風が吹き荒れています。ほとんどの温浴施設も売上は昨年比大幅減の状態から回復できていません。

今まで順風満帆だった分野がいきなり向かい風となったり、意外と影響の少ない分野があったり、逆に伸びているところもあったり…しかもこの風は一方向からではありませんし、日々風速や風向が変わっていますので、風を読むのは相当難しいと思います。

いま顧問先との打ち合わせの状況から、温浴施設に共通して感じられる風向きは、
・小商圏↑ 大商圏↓
・生活者→ 観光客↓
・男性客→ 女性客↓
・ひとり客→ グループ客↓
・若年層→ 高齢層↓
・短時間滞留↑ 長時間滞留↓
・入浴→ 飲食↓ ボディケア↓ 休憩↓
・美と健康↑ 憩いレジャー↓
・固定客→ 新規客↓
・徒歩自転車バイク乗用車→ 電車バス↓
・開放空間↑ 閉鎖空間↓

といったところでしょうか。

セーリングは、風を味方につけ、帆を状況に合わせて操ることで海上を自由に進むことができます。風上に向かうこともできますが、風上方向は斜め45度まで。真向いの風に向かってまっすぐ前に進むことはできません。

これを温浴施設経営に当てはめてみると、
・自店の強味や得意分野に追い風…全力で前に進む
・自店の強味や得意分野に向かい風…向きを変えつつ斜めに目標に近づく
・自店の弱みや苦手分野に追い風…新しい強味を獲得するチャンスと考えてチャレンジ
・自店の弱みや苦手分野に向かい風…帆をたたんで停止、風向きが変わるのを待つ

ということになるでしょう。

例えば飲食部門が得意分野であったとしたら、今は外食は向かい風ですから、従来通りのやり方ではなく飲食部門の方向性を変えてみる発想の切り替えが必要です。

元々女性客比率が低い施設だったら、今女性集客に注力しても成果を上げるのはなおさら難しいので、他に目を向けましょう、といった具合です。

大型施設であるほど、複雑な要素が絡んでいるので難しいことと思いますが、風向きが変わっている中でもできること、成果が上げられることは結構あるものです。

(望月)

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