身体が資本、健康第一、生涯現役

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今日は 2020年6月19日です。

身体が資本、健康第一、生涯現役
 これまで、「温浴ビジネスは固定費の比率が高いので、客数が減るとたちまち損益分岐点割れを起こす」というように、収益構造のネガティブな特性として書くことが多かったと思います。

しかし、光を当てれば影ができるように、物事は常にネガティブとポジティブ、陰と陽の両面があるものです。

固定費の比率が高く、変動費の比率が低いということは、お客さまが来なくても固定的に費用が出ていくということですが、逆に言うと来たお客さまひとりにかかっている直接的な原価というか、変動コストは少ないのです。

ちょっと計算してみましょう。

受付と精算でスタッフが30秒間対応したら、その人件費コストは約10円です。

浴室ではシャワーの水と燃料代。設備環境によってかなり差がありますが、仮に1回入浴当たり100円としておきましょう。

浴槽やサウナは1人が入っても入らなくてもほとんどコストに変化がないので、カウントしません。

シャンプーやボデイソープで15円。

化粧コーナーのアメニティで10円。

トイレに入って水とペーパーで5円。

細かい話ですが、ここまで合計140円です。

あとは、外気浴チェアで爆睡されたり休憩コーナーで漫画を何冊読まれても、原価は増えません。

つまり、ひとりのお客さんが最低限140円以上払ってくれれば、とりあえず赤字にはならないのです。

何でこんなことを書いているかと言うと、前号で『自分がいつまでも元気で居続けること、つまり「身体が資本」「健康第一」「生涯現役」という考え方に行きつくのです。』と書いた考え方とつながります。

日常的に温浴施設を利用すれば、血行が良くお肌もつやつや、そして免疫力が高い状態を保てる。コロナで健康不安を感じている人にも、いつまで現役で働けるのかと将来の不安を抱えている人にも温浴施設は素晴らしいソリューションを提供できると言えます。

ひとりあたり原価140円の人が毎日1回入浴利用したら、月に4,200円。つまり、月額4,200円以上のサブスクリプション(定額料金制)であれば、原価割れは起きないということです。

すべての会員が毎日欠かさず来るということはありませんから、仮に4,200円で会員募集しても収益貢献はしてくれます。お風呂だけでなく、飲食やマッサージを利用してくれれば、それも利益です。

固定費が大きく、変動費の小さいビジネスモデルは、実はサブスクリプションを導入しやすいという側面を持っているのです。

高頻度に利用したいヘビーユーザーから見れば、一般大人入館料×30日分と定額制料金の差がお得感である上に、自宅入浴による水光熱費がかからないという裏のメリットもありますから、経済的にも月額会員制は大歓迎です。

実際にサブスクリプションを導入する場合に、どのような料金体系にするべきかということについては、様々なテクニックがありますので一概には言えませんが、コロナショックで売上激減となっている施設にとっては、大いに検討すべきテーマと言えるでしょう。

(望月)

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