新しい価値創造

この記事は有料メールマガジンを一時的に無料にて公開しているものです。

有料メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」のご案内はこちら

==============================================================================

有料メルマガ「日刊アクトパスNEWS」会員の皆様

今日は 2020年5月26日です。

新しい価値創造
 Facebookで友人や知り合いの人たちの投稿を見ていると、この約2か月間、誰もが感染拡大への恐怖を感じて、外出を控えてきたことがよく分かります。

社会活動をほとんどストップさせてみんなで長期自粛なんていうことはかつてなかったことで、それゆえに、いくら緊急事態宣言が解除されても、刻み込まれた感染への不安は簡単には消えないだろうし、リモートワークなどで外出機会を減らした生活もある程度定着するのだろうと想像しています。

それが良い悪いではなく、世の中がそう変わってしまったという現実は受け止める他ありません。

これから世界的にもとんでもない不況になっていくのでしょうし、国内消費の冷え込みは避けられそうにありません。

いまSNSには「温泉やサウナに行きたい!」という書き込みが目立ち、自粛の反動によるレジャーへの渇望は一時的には賑わいをもたらすかも知れません。

しかし、中長期的に国民の可処分所得が減り、ましてや行政から不要不急業種と扱われた温浴施設にどれだけお客さまが戻ってきてくれるのかと考えると、かなり厳しいのではないかと思います。

仮に温浴施設がこれまで通りの営業スタイルのままだったら、客数、客単価ともに大幅な減少が避けられないでしょう。

さらなる売上アップやコストダウンへの取り組みといっても、これまでだって最大限その努力をしてきたことは、コンサルタントとしてよく存じ上げています。そんな簡単に売上アップやコストダウンができたら誰も苦労しません。

つまり、これまでの延長線上で考えている限り、八方塞がりと言っていい状態だと思います。

ようやく緊急事態宣言が解除されてホッとしているところ、これからソロソロと動き出そうとしているところで八方塞がりなどと深刻なことを言うのは気が引けるのですが、そのくらいの危機感をもって当たらなければ、これからの難しい局面を乗り切ることはできないでしょう。

ひとつ希望の持てる事を申し上げますと、日本経済を揺るがすような不況期にも、温浴施設の経営は実はそれほどの影響を受けてこなかったのです。

温浴マーケットのピークは2007年頃で、それ以降は徐々に下り坂ということはいつもお伝えしてきましたが、その温浴マーケットの動きを見ると、90年代のバブル崩壊、2008年からのリーマンショック、2011年の東日本大震災の影響はそれほど顕著に表れていません。

温浴マーケットの盛り上がりを作ってきたのは、90年代の公共温泉開業ラッシュや2000年頃からの温泉ブーム、岩盤浴ブームです。以降しばらくインパクトのある価値が作り出せず徐々に飽きられてマーケットが凋んできたというのが2007年以降の動きです。昨今のサウナブームによって凋落が下げ止まり、再び業界を盛り上げてくれるかもと期待していたところでした。

つまり、上がるのも下がるのも自分たち次第。コロナ不況が来たとしてもその時代に合った価値を提供できれば、マーケットを盛り上げることはできるのです。

我慢して社会が元に戻るのを待っているのではなく、新しい価値創造に向かうことがこれから生き残る道であろうと考えています。

いままで躊躇していたようなことにも大胆にチャレンジしてみる時が来ている、とも言えるでしょう。

次回おふろ&サウナサミット6.11には、大胆なパネリストたちが集まっていますので、大いにヒントが得られるだろうと思っています。ご期待ください。
https://aqutpas.co.jp/summit20200611/

(望月)

Share this...
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter