新しい衛生観念とマナー

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今日は 2020年5月22日です。

新しい衛生観念とマナー
 全日空グループが、5月21日に新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための「4つの考え方」を発表しました。

その中で、乗客にはマスク着用や手と指の消毒、利用者間の感覚を保つソーシャル・ディスタンシングへの協力を求め、マスク未着用や発熱など体調不良と判断された場合、搭乗を断る場合もあるとしています。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200502/

公共交通機関においても各種感染拡大防止対策は発表されていますが、乗客のマスク着用を必須とするのはおそらく全日空が初めてではないでしょうか。

顧客側にマスク着用を強制までするのはどうかという議論も当然あったことと思いますが、当面は不安心理の方が強いと考え、より安心安全をアピールする方が重要という判断です。こうした動きは他社も追随せざるを得ないのではないかと思われます。

このようにして、これから新しい公共マナーができあがっていくのでしょう。

先日のおふろ&サウナサミットでも申し上げたことですが、新型コロナウイルス問題に対して、「コロナなんて風邪と一緒だ」とまったく意に介さない番長タイプがいる一方で、急に感染症に関する詳しい知識を持ったにわか専門家、過剰な正義感を振りかざして他人を攻撃する自粛警察、自宅に引きこもってテレビばかり観ているうちに実態以上に恐怖を増幅させてしまったコロナ脳と言われる人たちまで、国民の意識はバラバラに分断されてしまいました。

不特定多数のお客さまとお付き合いする温浴施設には、当然あらゆるタイプの人が来ます。番長からコロナ脳まで、どの考え方が正しいのかという議論にはあまり意味がありません。あらゆる人たちにできるだけ納得、安心してもらえる方策を講じるしかないのです。

そう考えた時に、全日空が乗客にマスク着用を求めているのと同様に、温浴施設においても今までなかったマナーが確立していくのではないかと考えます。

温浴施設特有の新しいマナー表示として具体的に考えられるのは、
・館内では入浴中と食事中以外は必ずマスクを着用してください。
・館内では係員の指示に従い、お客様同士の間隔の確保にご協力ください。
・館内では大声でしゃべらないようお願いいたします。
・入浴時には、まず先に洗い場で洗体、洗髪をしてください。
・咳やくしゃみが出そうなときはタオルで口を覆ってください。
・サウナ(岩盤浴)室内ではなるべくしゃべらず、常にタオルで口を覆ってください。

といったことです。

フェイスタオルについては、1人2枚の使用が必要になるでしょう。これらに対しても「本当にそこまでやらなければいけないのか?」、あるいは「この程度で大丈夫なのか?」と様々な感じ方があると思います。

しかし、いったんはやり過ぎなくらいにやってみながら、適正な頃合いを探るしかないのではないでしょうか。

SNSで、温浴施設の営業再開のお知らせに対する反応を見ていると、「待ってました!」という喜びの声がある一方で、「3密は大丈夫なんですか?入場規制はするんですか?」といった書き込みもあるのが現実です。

いずれ世の中が緩んで、全日空がマスク着用義務を緩和するような雰囲気になってきたら、温浴施設も対策を緩和すればいいのです。せっかく戻ってきてくれたお客さまに不安を与えて、また離れられてしまっては元も子もありません。

(望月)

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