営業再開に向けて(12)〜感染拡大防止対策

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今日は 2020年5月8日です。

◆営業再開に向けて(12)〜感染拡大防止対策
 緊急事態宣言は延長されましたが、少し明るい材料も見えてきました。

増える一方だった新規感染者数や新規死者数の増加ペースが鈍化してきているように見えること。

新規感染者が1週間以上確認されていない地域が17県もあること。

検査状況や集計手法の違いはあれど、日本の感染被害状況は海外で厳しい被害が出ている地域と比較するとどうやら穏やかであること。

そして政府も今月14日をめどに宣言の解除が可能か判断するとの意向を伝えています。

底なしの不安しかなかった状態から、復活に向けて踏み出していけそうな雰囲気が出てきました。

とはいえ、相手はまだ未解明な部分が多い新型ウイルス。楽観はできませんし、深く刻み込まれた不安や負ってしまった経済的ダメージを考えると、これから復活までWithコロナの道のりは長く険しいものとなりそうです。

 今、いくつか真剣に考えているテーマがあります。

そのひとつは、温浴施設の現場における感染拡大防止対策。お客さまもスタッフも安心できるような環境をいかにして作り出すのかということです。

未解明な新型ウイルスに対して、どんな対策が有効なのか、どこまでやれば安心なのか。専門家と言われる人たちの間でも認識にズレがあるくらいですから、誰にもはっきりとは分かっていません。

ゼロリスクを目指せば限度がありませんが、かといって無対策のままでは不安を払拭することはできません。個別施設ごとの環境もそれぞれ違います。

しかし、温浴施設の営業が感染拡大の原因となってしまっては元も子もありませんから、感染拡大防止対策の構築は営業再開に向けて最も大切なテーマだと考えています。

他業種も含めて、これまで見聞きしてきた各種対策を自分なりに整理して書き出してみたのですが、あっという間に40項目にもなってしまいました。これを施設用、スタッフ用、利用者用、そしてゾーン別と突き詰めていったらさらに膨らんでとても実行できないことになりそうですし、経営的にはマイナスが大きい項目もあって心が苦しくなります。

政府方針において感染拡大防止と経済維持の両方を大切にしながらバランスをとることが難しいのと同様に、温浴施設にとってもどのような対策をとるのかということと、それで経営的に成立するかのバランスが難しいのです。

新型コロナウイルス対策の方針が国によって違うように、企業によって判断基準もそれぞれ違うでしょう。

自店はどのような対策をとるのか。どこまでやればお客さまやスタッフが安心できる環境をつくり出せるのか。臨時休業する前の姿のままでは難しいと思います。営業再開に向けて、ぜひこの点を考えてみてください。

(望月)

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