一夜明けて

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今日は 2020年4月8日です。

◆一夜明けて
 緊急事態宣言から一夜明けました。温浴施設は今のところ直接の休業要請の対象業種には挙がっていないものの、緊急事態宣言という事態に対して、2週間から1ヶ月程度の臨時休館で様子を見ようという方針にしたところが多数派になったようです。

臨時休館、縮小営業あるいは通常営業の続行。それぞれギリギリのところでの決断であり、何が良い結果をもたらすのかは誰にも分かりません。

私も今日は片道6時間の地方出張で会議出席の予定だったのですが、在宅でのオンライン会議に切り替えてもらいました。地方の豊かな自然が見れないのは残念ですが、移動がなくなって時間にゆとりができるのはありがたいことです。この時間を使って、当面はリモートワーク化とオンラインコンサルティング化を進めようと思っています。

今日のニュースの中で少し明るい材料と言えば、この新型コロナウイルス騒動の震源地と言われる中国の武漢で、2ヶ月半ぶりに封鎖措置が解除されたこと。まだ非常時であることに変わりありませんが、一時ゴーストタウンのようだった街に少しだけ活気が戻ってきているようです。

この問題が長期化しつつ政府からは有効な補償があまり期待できないとなれば、これから先廃業に追い込まれないよう、どのように自衛するのかが最大の焦点だと思います。

いろいろ足掻いているうちに、瓢箪から駒が生まれることもあるでしょう。

昨日の日経で記事になっていましたが、風通しが悪く人が密集する場所で感染リスクが高いとされたカラオケボックスが、思わぬところで活路を見出していました。それは「リモートワーク」。

いくら政府がリモートワークやオフピーク通勤を推奨しても、「それは都会のホワイトカラーの話で、客商売の温浴施設や飲食店ではリモートワークなんてできないのに。」と思っていたのですが、そうではなくてリモートワークの受け皿になるのです。

在宅勤務でリモートワークと言われても、自宅には休校中の子供がいて落ち着かなかったり、オンライン会議に適したスペースがなかったり、必ずしも仕事に適した環境とは言えません。その点、カラオケボックスは完全個室で防音、電源とWi-Fiあり、フリードリンクまでついていますので意外と使い勝手が良いようです。

記事ではカラオケの鉄人がスタートした「テレワークパスポート」という定額制の料金システムを紹介していましたが、他のカラオケ企業やホテルでも同様の取り組みがあるようです。その固定収入で固定費の支払いが少しでも賄えるなら、有り難いことです。

温浴施設では、まだ充電環境やフリーWi-Fiすら未整備なところも多く、この点では出遅れていましたが、少し工夫すればリモートワークしやすい環境を作るのはそれほど難しいことではありません。

この新型コロ騒動で消費者心理や行動パターンは大きく変わりました。これから先も以前と同じ状態に戻るのではなく、大きく変化するきっかけになっていくものと思います。

温浴施設も、変えるべきところは変えていかざるを得ないでしょう。

(望月)


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