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今日は 2020年4月7日です。
◆応援的先行購入
とうとう明日午前0時に緊急事態宣言が発令されることになりました。東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県を対象に、GW明けまで、国民の行動に自粛が求められます。
幅広い業種の施設や事業者が休業・休館を要請される対象となり、温浴施設は先日のクラスター発生もありましたので、該当する業種として名指しされるのではないかと危惧していたのですが、公衆浴場は生活衛生を守る社会インフラのひとつとして、営業そのものは続けて良いようです。
とはいえ、たとえ営業を続けてもどれだけの人が来てくれるのか分かりませんし、一時休館してもいつになったら世の中の動きが戻るのか分かりません。まだまだ厳しい試練の日々が続きます。
代謝を極限まで落として冬眠する動物のように、支出を抑えて静かに終息を待つのか、それともできる限りあがき続けるのか。スタッフの雇用もできる限り維持しなければなりませんし、本当に難しい経営判断になります。
このような中でもできることをひとつお知らせしたいと思います。
この新型コロナウイルスの影響で、温浴業界よりも早い段階から集客に影響が出たていたのが飲食店です。飲食業界は小規模事業者が多いため、今後事業継続を断念する店舗が増えてしまうことが懸念されています。
そこで登場したのが「さきめし」という仕組み。さきめしとは、外出の自粛などで今はいけない自分のお気にいりのお店に、「後でたべに行くよ!」の応援の気持ちをこめて食事を先に購入して、落ち着いた後に食べにいこう、という活動です。元々あった食事プレゼント「ごちめし」アプリの機能が使われています。
https://peraichi.com/landing_pages/view/sakimeshi
店舗側としては、営業していてもいなくても、来店に関わらず先に入金されるということに大きな意味があります。
他のクーポンサイトや前売りサイトと比べると、消費者が通常価格+手数料10%の割増料金を支払うというところが異なっています。お得さや便利さを売りにしているのではなく、あくまでも「応援」が主旨ということで、そのような設定となっているようです。
温浴施設にも、「大好きな温泉やサウナにいけなくなっちゃったけど、後で必ず行くよ!」という気持ちを持ってくれているお客さまが少なからずいらっしゃると思います。最近繰り返し書いている「大切なお客さま」です。
その大切なお客さまへの感謝の気持ちと、お客さまが施設を応援したいと思う気持ちが同時に形になる方法なのではないかと思います。
施設側としては感謝の気持ちですから、通常価格にこだわる必要はなく、特典つきでいいと思います。例えば1回分の入館料で2回あるいは2名入れるような設定でもいいでしょう。
お客さまに「応援」という気持ちのスイッチを入れていただくためには、「さきめし」サイトのつくりが参考になります。飲食店以外の業種でも登録できるとのことですので、「さきめし」を使う方法もありますが、ネット決済という点ではアソビュー!の仕組みを使っても同様のことができると思います。
自店のホームページやSNS上で「さきふろ」「さきリラク」「さきめし」などの先行購入可能な商品サービスをご案内し、アソビューに誘導すれば良いです。また店舗での告知であれば、直接前売り券を販売することも可能です。
単なる回数券の前売りでは、応援という特別な気持ちが喚起されにくいので、
「いま自店を気にかけてくれている人への感謝」
「応援のための先行購入」
「必ず復活します!」
ということをしっかり伝えることが重要です。
冬眠に入る前に、ぜひ前向きに取り組んでみてください。冬眠中も売上が上げられるかも知れません。
(望月)