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今日は 2020年4月2日です。
◆正直なメッセージ
飲食店で、「価格の安いランチは全然儲かってなけど、ランチで店を知ってもらい、ディナータイムに来てもらいたいからやってます。」という話は過去に幾度となく聞いてきました。
しかし、ランチとディナーの客層が全然違ったりして、はたして言ってるほどの販促効果が出ているのかどうか、疑問に感じたことも少なくありません。
いま弊社事務所の周りは自粛ムードで閑散としていますが、昨日は決算と年度の区切りということで、RUMP CAPという店に行きました。
RUMP CAPは居酒屋の大庄グループが多店舗展開をはじめた肉バル業態の店で、普段はなかなかの人気店なのですが、昨夜の店内は先客一組だけと寂しい状態。
しかし、ふと目に入ったポップがすごく気になりました。
要約すると「3月16日より、ランチご利用のレシートをディナータイムにご持参の方、ウェルカムドリンクを最大5名様までプレゼントします!」という主旨。
ランチでご来店いただいたお客さまに、皆様でお誘いあわせの上ぜひ夜にも来てほしい、ということなのですが、そのシンプルな表現が新鮮に感じました。
これは、飲食店のランチ営業に対するモヤモヤを覆すやり方でもあると思います。
いまリモートワークで通勤者が減り、さらに都知事から名指しで自粛対象とされている夜の街は、そもそも人影がまばらになっていますから、この販促だけでどれだけ効果があるかは分かりません。
しかし、変に小賢しい企画にするよりも、店がお客さまに何を期待しているのか、素直に表現した方が好感が持てるし、「あ、そういうことね」とお客さまも分かってくれると思うのです。
私などは商売柄か、感情を揺さぶるようなインパクトのあるキャッチコピーを見ると、「本当の狙いは何だろう」と疑り深く観察してしまうのですが、このランチレシート方式は何のひねりもありませんから、かえって爽やかに感じるのです。
いまはコロナ疲れもありますから、「お得です!」とか「今だけのチャンス!」といった宣伝の常套句で煽られるよりも、「いつもありがとうございます」「お願いします」といった気持ちの方が伝わりやすいのではないでしょうか。
(望月)