長所進展法と時流適応

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今日は 2020年3月19日です。

◆長所進展法と時流適応
 数々の著書や名言を残した舩井幸雄ですが、社内向けに言ったので世間的にはあまり知られていない言葉があります。それは、「三流のコンサルタントにはクライアントの欠点や短所しか見えない。二流は短所と長所の両方が見える。一流のコンサルタントは長所しか見えない。」という言葉です。

船井流経営法の中でも長所進展法は有名です。「得意なこと、うまくやれることを伸ばし、それを活かす」と捉えればシンプルなのですが、人はどうしても短所や欠点に目が行きがちです。

私も基本的には長所進展法を心掛けているのですが、せっかく業績を伸ばそうとしても短所が足を引っ張ってしまうことを想像すると我慢できず、短所是正の指摘をしてしまうことがあります。

せっかくお客さまが払ってくれた売上が水光熱費で消し飛んでしまう状況などを見ると言わずにはいられないのですが、それはその企業が抱える問題というよりも設備の問題ですので、とっとと解決してしまった方がいいと考えます。

まだまだ二流の域を出ません。

本当は企業にも人にも、短所や長所というものはありません。あるのは単にそれぞれの性質や特徴です。特定の局面や見る角度において、その特性がメリットにもデメリットにもなって表れるということに過ぎないのです。

例えばスポーツジムやブッフェレストランが強みで、それを軸に集客に成功していた温浴施設が新コロ騒動で突然苦戦を強いられるということがあります。どうにかしなければとキャンペーンを展開したり値引きしたりして無理やり集客を図ろうとしても、いまはおそらくうまく行きません。

そこは風向きが変わるのを待って、他に今やれることを探した方が良いでしょう。

時流適応法と長所進展法は表裏一体。交感神経と副交感神経のように状況に応じてスイッチを切り替えながら、環境変化に適応し続けるということなのでしょう。

その点では温浴施設にはいろいろな価値が複合していて、単品勝負の商売よりも柔軟な適応力があると言えます。

いま輝いている長所は何なのか。常にそこに目を向けて、ワクワクしながら成長していきたいものです。

(望月)

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