現代は頭でっかち

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今日は 2020年2月28日です。

◆現代は頭でっかち
 新コロ問題の影響で、浴場市場の除菌用薬剤やオゾン除菌機等に注文が殺到しており、商品によっては品薄となってきました。

・除菌剤
https://www.yokujoichiba.jp/smartphone/list.html?category_code=ct73
・オゾン除菌機
https://www.yokujoichiba.jp/smartphone/list.html?category_code=ct120

いまは皆が不安を感じているところですから、除菌対策を強化しようというのは理解できるのですが、ひとつだけ、アロマの動きにはほとんど変化がないことは予想外でした。

アロマの精油には殺菌効果があることが知られており、温浴施設のロウリュトークでも、アロマを使う際にそのような説明をしているところがあるかと思います。

アロマの世界では、教材にも載っているような有名な話があります。
──17世紀にペストが大流行した南フランスで、ペスト患者の死体から金品を盗んでいた4人組の泥棒がつかまりました。

泥棒に死刑を免除するのと引きかえにペストにかからなかった秘密を明かさせたところ、ローズマリー、タイム、セージ、ラベンダー、ミントなどのハーブを酢に漬け込んで作った殺菌効果の高いハーブビネガーを全身に塗っていたからとのことでした。

また、香料を扱う商人たちは伝染病にかからなかったということもよく知られています。──

というようなエピソードです。実際に精油による殺菌効果を確かめる実験データを目にしたこともあります。

しかし、一般社団法人 日本アロマセラピー学会のホームページを見ると、
◇2020/01/31「新型コロナウィルスに対するアロマセラピーに関しての学会統一見解」

幾つかの精油には抗菌作用(抗ウイルス作用)があります。しかし新型コロナウイルスに直接的な抗ウィルス作用を示したエヴィデンスは、当学会が知る限りではありません。
したがって、現時点では、「新型コロナウイルスに精油が有効である」とするには時期早尚であるとするのが、日本アロマセラピー学会の統一見解です。

…とありました。慎重かつ間違いのないメッセージではあると思います。

前回のメルマガで「温浴による免疫力アップ効果には様々な見解が分かれるところがあるので、アピール表現は慎重に」という主旨のことを書きましたが、アロマの世界でも似たようなことを気にしているようです。

しかし、これを見ていると、アルコールやオゾンの殺菌効果は科学的だからOKで、アロマはエビデンスが弱いからダメという世の中はどうなの?とも思うのです。

人類が何世紀にも渡って活用してきて、経験的に良い効果があり副作用はないということが分かっているのですから、それで充分だと思うのですが、おそらく批判炎上を気にしているのでしょう。

こんな非常時にこそ活躍すべきだと思うのですが。

現代人はあまりにも頭でっかちというか、科学的エビデンスがないと使ってはいけないと考えてしまう傾向があります。

医療&製薬業界の利権を守る動きに洗脳されてしまったのではないか、と思うのは穿ち過ぎでしょうか。

本当に良いものなら、効果効能を謳えなくても使うべきだと思うのです。

「昔から経験的に良いと言われてきた」「自分は直感的に良いと感じる」…それで充分ではないのでしょうか?

(望月)

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