環境変化と新業態(3)

建築コストがますます高騰しています。コロナ禍によって工場生産が滞り、一部資材が供給困難になっているといったこともあるようですが、米国や中国など海外では経済回復が進んでいることで世界的に建築資材が上昇傾向とのこと。経済回復が遅れる日本は物価ばかりが上昇してさらに資材調達困難な状況になりそうです。

環境変化と新業態(1)

温浴ビジネスの経営環境はかつてないほど激しく変動しています。
既存の業態が生きにくくなったり、突然変異種が生存する余地が生まれているのです。
アウトドアサウナ、個室サウナはすでに生存できる新種として、子孫を増やし始めているように見えます。

計算のできない世界

近隣商圏<広域商圏<観光マーケット。ここまでが、温浴施設のマーケティング戦略として計算ができる世界です。市場規模を把握し、そこから集客と売上を予測し、投資との適正なバランスを考えることで、できるだけリスクを排除し、堅実な事業計画に整えるのがコンサルタントの重要な役割だと思っています。
しかし、上記のようなアプローチでは、革命的な温浴施設を生み出すことはできないのです。

伊勢与市の発想

料金をとって入浴させる、いわゆる公衆浴場のビジネスとしての歴史を紐解くと、戦国時代の天正19年(1591)、徳川家康が江戸入りした翌年に、伊勢与市という者が銭瓶橋(大手町のあたり、現在の現在の呉服橋と常磐橋の中間付近にあった橋)の近くで風呂屋を開業、永楽1銭の代金をとったのが銭湯の始まりと言われています。

恵比寿サウナーに行ってきました

いまは新しいサウナ施設であれば大いに注目され、遠くの人も体験しに来てくれる話題性がありますが、消費者の選択肢が増え、個室サウナが珍しいものでなくなってきた時にはそうはいかなくなります。

競合施設が増えてくる中、どれだけリピーターを確保でき、習慣的に利用してもらえるのか。

それを考えると、やはり「個室サウナ×何か」が必要となってきます。